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フランスのファッション・ハウスで、1946年からつづく「クリスチャン・ディオール」。裕福な家庭に生まれたデザイナーのクリスチャン・ディオールが、繊維業のマルセル・ブサックと立ち上げたもので、マルセルの供給する豊富な布を使って、当時としてはぜいたくなレディス・ウェアのコレクションを発表しました。中世懐古的なウェアは、くしくも「ニュールック」とうたわれ、今日に至ります。こちらは、そんなクリスチャン・ディオールのフレグランス・ラインから発売されたレディス香水です。オリジナルは、1991年に発売されたレディス香水の「デューン」で、今回はその香りを変えた再販バージョンとなっております。1990年代には大ヒットした一品ですが、いまはマイナーで流通が細いので、お求めはお早めに。香りは、シトラス・ウッディー・バニリックの甘い香調がベース。オリジナルのアルデハイドを省いて、あつかいやすくしたような一品にしあげられております。マンダリンやベルガモットなどが、すっきりとしたシトラス・ノートを香り立たせるトップから、ピオニー、リリー、ジャスミン、ローズなどが、ファンタスティックなフローラル・ノートを浮かび上がらせるミドルへ。ラストはバニラ、サンダルウッド、アンバー、ホワイト・ムスクなどが、ウォームなウッディー・バニリック・スウィートを香らせて、雰囲気のあるフェミニン・センシュアリティーをアピールしてくれそうです。プロデュースは、ディオールの親会社のメガ・ファッション・グループのモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンです。終始アルデハイドが効いているようなオリジナルとは異なり、甘いながらもベーシックなたたずまいで、プライヴェートなシーンで使い勝手はいいのではないかと思います。セクシーでもあたりさわりのない香りをお求めのかたは、ぜひお試しくださいませ。オリジナルと同じオー・ド・トワレ(EDT)ですが、オリジナルよりも軽いのもポイントです。ボトルやボックスは、個性的なデザイン。デューンということで砂漠をイメージしたデザインで、なめらかな曲線とツヤが、とても女性らしく美しいたたずまいです。